鈴木勇一郎・高嶋修一・松本洋幸編『近代都市の装置と統治―1910~30年代―』

首都圏史叢書7
鈴木勇一郎・高嶋修一・松本洋幸編『近代都市の装置と統治―1910~30年代―』日本経済評論社、2013年

はじめに(松本洋幸)

第一編 市民生活と都市装置
 第1章 関東大震災以前における東京市内交通機関をめぐる公益性の議論(櫻井良樹)
 第2章 横須賀市における屎尿処理問題 ―市営化とその展開―(吉良芳恵)
 第3章 関東大震災と横浜市の警備体制―都市装置としての「軍隊」をめぐって―(吉田律人)
 第4章 日用品小売市場の展開 ―公益市場と私設市場―(山口由等)
 第5章 都市の神社と選挙粛正―1930年代における「都市装置」と公共についての試論―(源川真希)

第二編 郊外開発と都市装置
 第6章 「死」をめぐる都市装置 ―近代東京における墓地と地域社会―(石居人也)
 第7章 池上をめぐる郊外開発と本門寺(鈴木勇一郎)
 第8章 1910年代東京市近郊における私設水道と賃取橋(白石弘之)
 第9章 「田園都市」の水道問題(松本洋幸)
 第10章 大都市装置としての「帝都天然公園」―奥多摩の開発をめぐって―(梅田定宏)

第三編 都市装置を支えたもの
 第11章 大都市近郊の町村財政―東京市隣接五郡の町村債を中心に―(神山恒雄)
 第12章 市街地改造装置としての都市計画関係者集団と土地区画整理
     ―雑誌『都市公論』の検討を手掛かりに―(高嶋修一)

【書評と紹介】
中嶋久人『日本歴史』793号(2014年6月)
中西啓太『史学雑誌』123巻6号(2014年6月)
時里奉明『経営史学』49巻2号(2014年9月)