首都圏史叢書9
松本洋幸・大西比呂志編 編『首都圏形成の戦後史』日本経済評論社、2023年
定価:6,600円
判型:A5判
頁:372頁
刊行:2023年3月
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内容紹介
「首都圏」という巨大な空間は、どのように形成されたか。関東近県を対象とした首都圏計画の推移と、開発の力学がもたらした地域社会の多様な政治変動を通して、新たな戦後史に迫る。
目次
序章 首都圏形成過程の解明に向けて(松本洋幸)
第1部 自治体再編と首都圏計画
第1章 東京をめぐる地方計画/衛星都市論と多摩地域:首都圏整備法制定以前(中村 元)
第2章 新市連帯運動と衛星都市論:「昭和の大合併」期(伊藤陽平)
第3章 首都圏整備計画の砂川町への影響:町議会の議論を中心に(沖川伸夫)
第2部 開発をめぐる相克
第4章 千葉県開発行政と東京湾広域開発論:首都圏形成期の柴田等知事と政界・経済界(車田忠継)
第5章 首都圏整備計画と金刺不二太郎:「大川崎」から「住みよい町」へ(北川恵海)
第6章 首都圏整備法と石井繁丸前橋市政:革新から保守へ(手島 仁)
第7章 首都圏形成と東急多摩田園都市開発:川崎市・横浜市北部農村地域の変容(中村一成)
第3部 国土計画と大都市圏整備
第8章 第二次首都圏基本計画の策定過程:過大都市抑制論と巨大都市肯定論(松本洋幸)
第9章 首都圏計画と住民運動:市川市・鎌ケ谷市を事例に(手塚 雄太)
第10章 革新保守転換期の横浜市政:細郷道一と都心臨海部開発事業(大西比呂志)
第11章 第四次~第五次首都圏基本計画と東京一極集中:規制緩和と首都圏の変容(源川真希)
終章 「首都圏」と地域(大西比呂志・手塚雄太・源川真希)
関連主要年表事項