松本洋幸・大西比呂志編『首都圏形成の戦後史』

首都圏史叢書9
松本洋幸・大西比呂志編 編『首都圏形成の戦後史』日本経済評論社、2023年

定価:6,600円
判型:A5判
頁:372頁
刊行:2023年3月
詳細ページ⇒出版社ページへのリンク

内容紹介
「首都圏」という巨大な空間は、どのように形成されたか。関東近県を対象とした首都圏計画の推移と、開発の力学がもたらした地域社会の多様な政治変動を通して、新たな戦後史に迫る。

目次
序章 首都圏形成過程の解明に向けて(松本洋幸)
第1部 自治体再編と首都圏計画
第1章 東京をめぐる地方計画/衛星都市論と多摩地域:首都圏整備法制定以前(中村 元)
第2章 新市連帯運動と衛星都市論:「昭和の大合併」期(伊藤陽平)
第3章 首都圏整備計画の砂川町への影響:町議会の議論を中心に(沖川伸夫)
第2部 開発をめぐる相克
第4章 千葉県開発行政と東京湾広域開発論:首都圏形成期の柴田等知事と政界・経済界(車田忠継)
第5章 首都圏整備計画と金刺不二太郎:「大川崎」から「住みよい町」へ(北川恵海)
第6章 首都圏整備法と石井繁丸前橋市政:革新から保守へ(手島 仁)
第7章 首都圏形成と東急多摩田園都市開発:川崎市・横浜市北部農村地域の変容(中村一成)
第3部 国土計画と大都市圏整備
第8章 第二次首都圏基本計画の策定過程:過大都市抑制論と巨大都市肯定論(松本洋幸)
第9章 首都圏計画と住民運動:市川市・鎌ケ谷市を事例に(手塚 雄太)
第10章 革新保守転換期の横浜市政:細郷道一と都心臨海部開発事業(大西比呂志)
第11章 第四次~第五次首都圏基本計画と東京一極集中:規制緩和と首都圏の変容(源川真希)
終章 「首都圏」と地域(大西比呂志・手塚雄太・源川真希)
関連主要年表事項

土田宏成・吉田律人・西村 健 編『関東大水害-忘れられた1910年の大災害』

首都圏史叢書8
土田宏成・吉田律人・西村 健 編『関東大水害-忘れられた1910年の大災害』日本経済評論社、2023年

定価:6,270 円
判型:A5判
頁:320頁
刊行:2023年2月
詳細ページ⇒出版社ページへのリンク

内容紹介
明治末の日本を襲った大洪水はどのような被害を発生させ、人々はどのように対応したか。その後の災害対策への影響と教訓は何か。首都東京とその周辺を中心に多面的に考察する。

目次
序 章 関東大水害の概要  土田宏成
第1部 東京の関東大水害
第1章 関東大水害時の罹災者救護活動:東京府・市の活動を中心に  西村 健
第2章 関東大水害と軍隊:海軍の救護活動を中心に  吉田律人
第3章 水害常襲地帯の明治:荒川右岸無堤防地帯と関東大水害  鈴木智行
第4章 南足立郡における水害と荒川放水路の建設  佐藤貴浩
第2部 被災各県の諸相
第5章 利根川・渡良瀬川合流地域(北埼玉郡)の被災情報:旧伊勢御師宛書簡を手がかりに  谷口裕信
第6章 関東大水害時の鉄道被害と復旧:山梨県域を中心に  高野宏峰
第7章 関東大水害と『横浜貿易新報』:災害報道の分析を中心に  吉田律人
第8章 地域における関東大水害の記憶:茨城県を事例に  宮間純一
第3部 災害史研究の広がり
第9章 罹災者救助思想の変容:戦前日本の官製国民運動にみる災害と自治  伊藤陽平
第10章 近代日本の「災害外交」の展開:二〇世紀初頭を中心に  土田宏成
第11章 災害に関する共時的研究:「災害エスノグラフィー」と歴史  濱千代早由美
終 章 本書の成果と災害史研究の展望   吉田律人

『年報 首都圏史研究2022』(第12号)

会誌『年報首都圏史研究』の最新号を刊行いたしました。
次号年報第13号(2024年6月刊行予定)への論文投稿の締切は2023年11月末です。


『年報 首都圏史研究 2022』(第12号)

■論文
関東大震災と帝都復興院―災害復興組織の実態と意義― 伊藤 匠
関東大震災時朝鮮人虐殺犠牲者の追悼に関する一過程―横浜における李誠七と村尾履吉の活動を中心に― 金 耿昊

■書評
熊谷市教育委員会社会教育課市史編さん室編・発行『熊谷市史料集7 熊谷自由民権運動史料1 「七名社」の時代』 書評  福井 淳
谷口裕信著『近代日本の地方行政と郡制』書評 石坂 桜

●首都圏形成史研究会活動報告
◇第118回例会
◇第119回例会
◇第120回例会
討論要旨 関東近世史研究会との合同例会 「江戸から東京へ」討論の概要 松本洋幸
◇第121回例会
報告要旨 首都高速道路公団の運営と財務―1960~1980年代を中心に― 平野実乃里
報告要旨 戦間期東京における市街道路網計画と都市専門官僚制 鈴木 智行

●首都圏新刊案内

『年報 首都圏史研究2021』(第11号)刊行

会誌『年報首都圏史研究』の最新号を刊行いたしました。
お買い求めをご希望の方はその他問い合わせフォーム(http://shutokenshi.org/others/)よりお申し込み下さい。価格は1500円です。
次号年報第12号(2023年6月刊行予定)への論文投稿の締切は2022年11月末です。


『年報 首都圏史研究 2021』(第11号)

■論文 関東大震災と大震災善後会―経済復興への取り組みを中心に―  伊藤 匠

■特集 戦後自治体史における「地域らしさ」を求めて
特集にあたって 松本洋幸
柏市の戦後開発をどう描いたか ―『明日話せる柏学かしわ時空散歩近現代編』― 櫻井良樹
『市川市史 歴史編IV 変貌する市川市域』の編さん過程と課題  大矢悠三子
「地域史」としての「らしさ」 ―『市民が歩んだ 80年―「藤沢らしさ」を求めて―』 (藤沢市、2021年3月)の編纂にあたって―  小風秀雅

■書評 大石学監修/東京学芸大学近世史研究会編『江戸周辺の社会史―「江戸町続」論のこころみ―』 山﨑久登
松本洋幸著『近代水道の政治史―明治初期から戦後復興期まで―』  中村 元
浅井春夫・川満彰・本庄豊・平井美津子・水野喜代志編『戦争孤児たちの戦後史1~3』  西村 健
高村聰史著『〈軍港都市〉横須賀―軍隊と共生する街―』 栗田尚弥

●首都圏形成史研究会活動報告
◇第115回 例会
報告要旨 横浜における震災犠牲者慰霊の一過程―李誠七と村尾履吉を中心に―  金 耿昊
◇第116回例会
◇第117回例会
報告要旨  公営競技にみる行政区域拡大の論理―1950~70年代における収益均露化問題― 伊藤陽平
報告要旨 大正中期の帝国議会請願と地域社会―埼玉県秩父・入間郡界変更問題を事例として― 石坂 桜

●首都圏新刊案内

『年報 首都圏史研究2020』(第10号)刊行

会誌『年報首都圏史研究』の最新号を刊行いたしました。
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次号年報第11号(2022年6月刊行予定)への論文投稿の締切は2021年11月末です。


『年報 首都圏史研究 2020』(第10号)

■論文 東京新市域(荏原区)における町内会の創設過程  白木澤涼子

■特集 「コロナ時代の歴史資料をめぐる現場~首都圏の事例~」
特集にあたって 松本洋幸
神奈川県立歴史博物館における展覧会の中止とその対応  武田周一郎
コロナ禍における自治体史編さん支援―学校調査の現場から―  吉田 成孝
コロナ禍におけるアーカイブズの取り組み  中村 崇高
コロナ禍でいかに活動を継続するか―砂川闘争 65周年記念集会を事例に―  高原 太一
コロナ禍と博物館実習  松本洋幸

■書評
櫻井良樹編著「幕末・明治の茶業と日米交流 ―中山元成とG・R・ホールを中心に―』 落合功
鈴木勇一郎著『電鉄は聖地をめざす―都市と鉄道の日本近代史―』 恩田陸
源川真希著『首都改造―東京の再開発と都市政治―』 手塚雄太

●首都圏形成史研究会活動報告
◇第113回例会シンポジウム「地域資料から近現代史を描く―北総地域の事例から―」
主旨文
報告要旨 日記から見る地域の生活 中澤 惠子
報告要旨 狩野奨一郎の政治活動―明治20年代前半を中心に―  矢嶋 毅之
報告要旨 「旧佐倉町の祭礼用具」の継承からみる 佐倉の近現代と地域文化財の保存・活用  須賀隆章
コメント要旨 中澤報告・矢嶋報告・須賀報告を聞いて  堀野 周平
コメント要旨 シンポジウム「地域資料から近現代史を描く―北総地域の事例から―」  宮間 純一
◆第114回例会
報告要旨 厚木中央通り防災建築街区の成立と変遷―戦後都市の近代化とその遺産―  海老澤模奈人
報告要旨 あつぎ郷土博物館ができるまで―博物館設置と市民意識―  大野 一郎

『年報 首都圏史研究 2019』(第9号)

会誌『年報首都圏史研究』の最新号を刊行いたしました。
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次号年報2020年(2021年6月刊行予定)への論文投稿の締切は2020年11月末です。


『年報 首都圏史研究 2019』(第9号)

■特集 「首都西郊の歴史的展開」
小研究会「首都西郊研究会」の趣旨と経過 上山和雄・岡田 直
近世後期の相模国中央部における文化ネットワーク
-『和田篤太郎日記』を中心として- 馬場弘臣
第一次世界大戦後の東京郊外水道-渋谷町水道を中心に- 松本洋幸
横浜と相模原の日本軍施設 羽田博昭
首都圏における「西郊」セクターの位置づけ
-高度成長期を中心とした国勢調査データによる考察から- 岡田 直

■書評
高道昌志著『外濠の近代――水都東京の再評価』 落合 功
牛米努著『近代日本の課税と徴収』 小宮一夫
石榑督和著『戦後東京と闇市――新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』書評へのリプライのリプライ 初田香成

●首都圏形成史研究会活動報告
◇第108回例会
報告要旨 横浜市港北区日吉一帯における戦争遺跡をめぐる活動のあゆみと現状 千葉 毅
報告要旨 東京における軍関係遺跡の現状
-史跡陸軍板橋火薬製造所の保存と整備- 吉田政博
報告要旨 明治前期のレンガ建築をどう活かすか
-市川国府台に遺る陸軍教導団武器庫の事例から- 高木彬夫
◇第109回例会
報告要旨 自治体史にみる首都圏の災害史
-「首都圏災害史年表」作成の中間報告を兼ねて- 土田宏成
報告要旨 利根川・渡良瀬川合流地域の自然災害
-旧伊勢御師岩井田家宛の書簡から- 谷口裕信・濱千代早由美
報告要旨 近代土木史としての帝都復興事業 土井祥子
◇第110回例会
◇第111回例会
報告要旨 川崎市域における地域形成の過程 -古代から近代を概観して- 菊地悠介
報告要旨 20世紀前半の川崎市における住宅政策と都市行政の展開 佐々木恵海
◇第112回例会
趣旨
報告要旨 茅ヶ崎市史編さん事業の過去(1・2次編さん事業)と現在(3次編さん事業) 平山 孝通
報告要旨 綾瀬市史編集の現状と期待 井上洋一
報告要旨 戸田市史の編さんと史料保存 佐藤勝巳
報告要旨 鎌ヶ谷市史編さん事業終了後の現状と課題 立野 晃
コメント要旨 「シンポジウム 自治体史編纂の現状と課題」について 小風秀雅
コメント要旨 研究者の視点から 季武嘉也
討論要旨 手塚雄太
参加記 伊藤陽平

『年報 首都圏史研究 2018』(第8号)刊行

会誌『年報首都圏史研究』の最新号を刊行いたしました。
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次号年報2019(2020年6月刊行予定)への論文投稿の締切は2019年11月末です。


『年報 首都圏史研究 2018』(第8号)

■特集 『さいたま市史鉄道編』をめぐって
本特集の趣旨 老川慶喜
鉄道のまち「大宮」の誕生 老川慶喜
戦前期の都市化と鉄道 ――京浜東北線開業前後のさいたま市域―― 高嶋修一
大宮工場の成立と発展 ――日本鉄道から国鉄へ―― 岡部桂史
戦時期の鉄道 ――埼玉県の場合―― 栗田尚弥
高度成長期の鉄道と新幹線問題 恩田 睦

■書評
粟倉大輔著『日本茶の近代史 幕末開港から明治後期まで』書評  鎮目良文
中村元著『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」――20世紀前期/八王子市から考える――』書評 松本洋幸
埼玉県教育委員会編『埼玉県史料叢書』 第17巻~第20巻 埼玉県布達集一~四、書評 黒川徳男
『戦後東京と闇市 新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』書評へのリプライ 石博督和
『日本茶の近代史』書評へのリプライ 粟倉大輔

●首都圈形成史研究会活動報告
◇第104回例会
◇第105回例会 報告要旨 戦時下東京における接客業整備と待合 半戸 文
報告要旨 首都建設委員会と都市交通審議会 鈴木勇一郎
◇第106回例会
◇第107回例会 報告要旨 横浜における最初期の茶貿易について
――中山元成とG・R・ホール―― 櫻井良樹
報告要旨 中山元成史料中のペリー来航関係記録 西澤美穂子

●首都圏新刊案内

●『首都圏形成史研究会会報』一覧

『年報 首都圏史研究 2017』(第7号)刊行

会誌『年報首都圏史研究』の最新号を刊行いたしました。
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『年報 首都圏史研究 2017』(第7号)

■論文
 関東大震災と寺院移転問題 ――誓願寺塔頭と築地本願寺末寺の場合――  北原糸子

■特集 博物館は高度経済成長をどう伝えるか? ――地域博物館における模索と課題――
    ベットタウンとしての横浜  岡田 直
    多摩ニュータウンとパルテノン多摩の活動  乾賢太郎
    都市近郊農村の高度経済成長 ――鎌ヶ谷市域を事例に――  手塚雄太

■書評
 石榑督和 『戦後東京と闇市 新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』  阿南 透
 石榑督和 『戦後東京と闇市 新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』  青木祐介
 『近代日本の都市社会集団』書評へのリプライ  伊藤久志

■首都圏形成史研究会活動報告
〇第100回例会
〇第101回例会 報告趣旨 荏田郡青木家文書からみる幕末の矢倉沢往還  小林紀子
        報告要旨 戦時期「大東京」の形成
             ――公園緑地整備構想の視点から――  平山 剛
〇第102回例会 報告要旨 町会(任意団体)から町内会(準地方公共団体)への転換
             ――全戸加入の論理と行政区・連合町会・氏子団体――  白木澤涼子
〇第103回例会

■首都圏新刊案内

『年報 首都圏史研究』バックナンバー

○『年報 首都圏史研究 2011』(第1号)

■刊行の辞  高村直助

■特 集
「関東大震災」研究の新潮流-文理融合を目指して-  首都圈形成史研究会編集委員会
「関東大震災」研究の現在-震災80周年以後の研究動向を中心に-  吉田律人
東京都公文書館が所蔵する関東大震災関係資料について  白石弘之
関東大震災における航空写真の登場と空間意識  王 京
『震災予防調査会報告』第100号の今日的意義  武村雅之
討論要旨 寺嵜弘康
参加記 田﨑公司/土田宏成
[特別寄稿]海上からみた横浜の惨状-兵庫県理事官の関東大震災救援の報告から-  北原糸子

■書評
フェリス女学院150年史編纂委員会編 『フェリス女学院150年史資料集 第一集 関東大震災女学生の記録』  鈴木 淳
橫浜市史資料室編『報告書 橫浜・関東大震災の記憶』  丹治雄一
手島仁著『群馬学とは』  神山知徳
上山和雄編著『歴史のなかの渋谷-渋谷から江戸・東京へ-』  本康宏史

首都圏形成史研究会活動報告


○『年報 首都圏史研究 2012』(第2号)
■論文
準戦時期の肥料流通-埼玉県飯能町・石井辰五郎家の事例から-  坂口 誠
昭和戦前期内務省における防空の担い手-計画局・警保局を事例として-  高橋未沙
戦後神奈川県における「混血児」教育問題  小山景子

■研究ノート
大区小区制下の東京における町・小区の「総代」:各区町村金穀公借共有物取扱土木起功規則に基づく総代人制度の運用実態  池田真歩

■書評
王京『関東大震災における航空写真の登場と空間認識』  岩尾光代
老川慶喜『埼玉鉄道物語-鉄道・地域・経済-』  岡田 直
郡司美枝『興農富村の研究 近代日本の稲作をめぐる農民の営み』  坂根嘉弘
北原糸子 『関東大震災の社会史』  澤内一晃
栗田尚弥編著 『米軍基地と神奈川』  樋口雄一

首都圏形成史研究会活動報告


○『年報 首都圏史研究 2013』(第3号)

■論文
近世・近代移行期における真岡町の町政と在郷商人  中村崇高
閔東大震災後の海軍用地問題-横須賀における稲楠土地交換と海軍機関学校の舞鶴移転-  高村聰史
戦後相模原における平和運動の萌芽-小林與次右ヱ門と大山郁夫の出会い-  冲川伸夫

■研究ノート
南湖院と女性医師-女性を最初に採用した病院について- 大島英夫

■書評
高嶋修一『都市近郊の耕地整理と地域社会 東京・世田谷の郊外開発』  西谷直樹
篠崎尚夫編著『鉄道と地域の社会経済史』  佐々木聡
鈴木芳行『首都防空網と〈空都〉多摩』  栗田尚弥
橫須賀市『新橫須賀市史 別編 軍事』  土田宏成
阿部勇・井川克彦・西川武臣編『蚕都信州上田の近代』  百瀬敏夫

首都圏形成史研究会活動報告


○『年報 首都圏史研究 2014』(第4号)

■論文
野菜種子供給体制の再編期における「採種管理人」の成立と展開 -東京府北多摩郡野口家を事例に-  阿部希望
明治地方自治制と学校行政-近世・近代移行期地域社会論についての一試論-  神山知徳

■特集 歴史災害を伝える-“災害史”展示の現状と課題-
関東大震災90周年事業を振り返って-震災遺産の掘り起しと社会への還元-  北原糸子
春季企画展「大磯の災害」を開催して  大石三紗子
公文書館における災害展示-宮内公文書館を事例に-  宮間純一
関東大震災90周年連携展示の試み-横浜市の事例から-  青木祐介
災害史の別の側面-“自然”の記述と”防災”の伝承-  諸井孝文
関東大震災をどう語り継ぐのか-自治体史における災害史編纂の課題-  小風秀雅
“災害史”展示の現状と課題-関東大震災100周年にむけて-  吉田律人
シンポジウムに寄せて -コメンテーターの視点から- 橋本直子
シンポジウム「歴史災害を伝える-”災害史”展示の現状と課題-」に参加して  木村慎平
第91回研究例会・シンポジウム  丹治雄一

■書評
近代租税史研究会編『近代租税史論集2 近代日本の租税と行財政』 神山恒雄

■首都圏形成史研究会活動報告
○第87回例会
報告要旨 東村山の軍関係施設と軍隊の駐屯  高野宏峰
報告要旨 “空都”多摩解明の限界  鈴木芳行
○第88回例会
報告要旨 近代水道敷設の政治史  松本洋幸
参加記  西村 健
○第89回例会
報告要旨 茨城県立歴史館の公文書保存について  富田 任
○第90回例会
報告要旨 敗戦と松戸・藤ヶ谷飛行場  栗田尚弥


○『年報 首都圏史研究 2015』(第5号)

■特集 首都と首都圏
シンポジウム「首都と首都圏」開催の経過と主旨  上山和雄

■論文
江戸首都論  大石学
幕末の「首都」江戸と外交使節  吉崎雅規
――安政4年、ハリスの江戸参府をめぐって――
鉄道の開通と東京市貨物集散状況  老川慶喜
東京都制(首都制度)問題の沿革  白石弘之
――1887年山県有朋の大都市制度構想から1943年東京都制の実現まで――
「大東京」から「大東京空間」へ  梅田定宏
「首都圏計画」の変遷――1950年代まで――  松本洋幸

■書評
横浜外国人社会研究会・横浜開港資料館編『横浜と外国人社会 激動の20世紀を生きた人々』 林 美和

■首都圏形成史研究会活動報告
○第92回例会
参加記  中野 良
○第93回例会
参加記  池田真歩
○第94回例会
報告要旨 近代東京に於ける寺院墓地と郊外墓地建設問題 鈴木勇一郎
報告要旨 輸出窯の花百合の球根栽培について――八王子市の事例から――  美甘由紀子
○第95回例会
報告要旨 空襲の記録・日米の史料と体験記――横浜を中心に――  羽田博昭


『年報 首都圏史研究 2016』(第6号)

■論文
戦時期の肥料流通――神奈川県藤沢町・山本松五郎家の事例から――  坂口 誠
昭和初期の首都圏における御用邸の再編――初声御用邸計画に注目して――  武田周一郎

■首都圏歴史随想
ムッソリーニは子煩悩? ――歴史資料としての新聞記事・考――  白石弘之

■書評
吉田律人『軍隊の対内的機能と関東大震災』 ~警察史の視点から 宮地忠彦
吉田律人『軍隊の対内的機能と関東大震災 明治・大正期の災害出動』  中野 良

■首都圏形成史研究会活動報告
○第96回例会
○第97回例会
報告要旨 都市知識人による府会支配:明治12~14年の東京  池田真歩
報告要旨 栃木県における酒造組合の成立過程  白田拓郎
○第98回例会
報告要旨 柏の軍事施設から考える 櫻井良樹
報告要旨 「首都圏と軍隊」の現在――研究の現状と今後の課題について――  吉田律人
報告要旨 今後考えられるいくつかの論点  土田宏成
参加記  首都圏形成史研究会第98回例会参加記  手塚雄太

■首都圏新刊案内


『年報 首都圏史研究 2017』(第7号)

■論文
 関東大震災と寺院移転問題 ――誓願寺塔頭と築地本願寺末寺の場合――  北原糸子

■特集 博物館は高度経済成長をどう伝えるか? ――地域博物館における模索と課題――
    ベットタウンとしての横浜  岡田 直
    多摩ニュータウンとパルテノン多摩の活動  乾賢太郎
    都市近郊農村の高度経済成長 ――鎌ヶ谷市域を事例に――  手塚雄太

■書評
 石榑督和 『戦後東京と闇市 新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』  阿南 透
 石榑督和 『戦後東京と闇市 新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』  青木祐介
 『近代日本の都市社会集団』書評へのリプライ  伊藤久志

■首都圏形成史研究会活動報告
〇第100回例会
〇第101回例会 報告趣旨 荏田郡青木家文書からみる幕末の矢倉沢往還  小林紀子
        報告要旨 戦時期「大東京」の形成
             ――公園緑地整備構想の視点から――  平山 剛
〇第102回例会 報告要旨 町会(任意団体)から町内会(準地方公共団体)への転換
             ――全戸加入の論理と行政区・連合町会・氏子団体――  白木澤涼子
〇第103回例会

■首都圏新刊案内


『年報 首都圏史研究 2018』(第8号)

■特集 『さいたま市史鉄道編』をめぐって
本特集の趣旨 老川慶喜
鉄道のまち「大宮」の誕生 老川慶喜
戦前期の都市化と鉄道 ――京浜東北線開業前後のさいたま市域―― 高嶋修一
大宮工場の成立と発展 ――日本鉄道から国鉄へ―― 岡部桂史
戦時期の鉄道 ――埼玉県の場合―― 栗田尚弥
高度成長期の鉄道と新幹線問題 恩田 睦

■書評
粟倉大輔著『日本茶の近代史 幕末開港から明治後期まで』書評  鎮目良文
中村元著『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」――20世紀前期/八王子市から考える――』書評 松本洋幸
埼玉県教育委員会編『埼玉県史料叢書』 第17巻~第20巻 埼玉県布達集一~四、書評 黒川徳男
『戦後東京と闇市 新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織』書評へのリプライ 石博督和
『日本茶の近代史』書評へのリプライ 粟倉大輔

●首都圈形成史研究会活動報告
◇第104回例会
◇第105回例会 報告要旨 戦時下東京における接客業整備と待合 半戸 文
報告要旨 首都建設委員会と都市交通審議会 鈴木勇一郎
◇第106回例会
◇第107回例会 報告要旨 横浜における最初期の茶貿易について
――中山元成とG・R・ホール―― 櫻井良樹
報告要旨 中山元成史料中のペリー来航関係記録 西澤美穂子

●首都圏新刊案内

●『首都圏形成史研究会会報』一覧

鈴木勇一郎・高嶋修一・松本洋幸編『近代都市の装置と統治―1910~30年代―』

首都圏史叢書7
鈴木勇一郎・高嶋修一・松本洋幸編『近代都市の装置と統治―1910~30年代―』日本経済評論社、2013年

はじめに(松本洋幸)

第一編 市民生活と都市装置
 第1章 関東大震災以前における東京市内交通機関をめぐる公益性の議論(櫻井良樹)
 第2章 横須賀市における屎尿処理問題 ―市営化とその展開―(吉良芳恵)
 第3章 関東大震災と横浜市の警備体制―都市装置としての「軍隊」をめぐって―(吉田律人)
 第4章 日用品小売市場の展開 ―公益市場と私設市場―(山口由等)
 第5章 都市の神社と選挙粛正―1930年代における「都市装置」と公共についての試論―(源川真希)

第二編 郊外開発と都市装置
 第6章 「死」をめぐる都市装置 ―近代東京における墓地と地域社会―(石居人也)
 第7章 池上をめぐる郊外開発と本門寺(鈴木勇一郎)
 第8章 1910年代東京市近郊における私設水道と賃取橋(白石弘之)
 第9章 「田園都市」の水道問題(松本洋幸)
 第10章 大都市装置としての「帝都天然公園」―奥多摩の開発をめぐって―(梅田定宏)

第三編 都市装置を支えたもの
 第11章 大都市近郊の町村財政―東京市隣接五郡の町村債を中心に―(神山恒雄)
 第12章 市街地改造装置としての都市計画関係者集団と土地区画整理
     ―雑誌『都市公論』の検討を手掛かりに―(高嶋修一)

【書評と紹介】
中嶋久人『日本歴史』793号(2014年6月)
中西啓太『史学雑誌』123巻6号(2014年6月)
時里奉明『経営史学』49巻2号(2014年9月)